WORD版MLS26,27年度役員名簿 PDF版MLS26,27年度役員名簿
]]>しかしながら,基礎研究の深化は一方で研究の分岐化を促進させ,しかも,技術開発は逆にそれらの総合化として成立するため, 技術開発は逆にそれらの総合化として成立するため,専門分野を共にする研究者, 技術者の相互依存性はかつてなかったほど切実なものになっております.
しかるに,近年の高度先端技術に象徴されるように産業界の技術革新は時代を区分するほどの質的展開を遂げようとしており, わけても新素材などの材料革新には著しいものがあります.このような技術革新の時代の到来とも言える環境に対応し,かつ先行するためにも共通の研究討論および情報交換の場をもちたいとの多数の意見が出されるのも必然の成り行きでありましょう.これによって,関係する研究者, 技術者が社会に寄与できると考えております.
以上のような観点から,志を同じくする有志が1987年9月12日,耐久材料研究会(仮称)を発足させ, その設立準備運営委員が中心になり,1987年11月24日(日大会館, 東京・市ヶ谷)に同設立記念講演会を開催致しました. 当日は,一か月足らずという異例の短期間のご案内にもかかわらず, 大多数の出席者を迎え, 大成功のうちに終わることができました.
この事実は耐久材料にかかわる諸問題に対して高い関心を寄せる関係者がいかに多いかと言うことを示すものと理解されます. その後,上記運営幹事が中心になり研究会の運営等について度重ね討論を行った結果,この際,耐久材料研究会を解消し,国際的で幅広い活動,研究成果の発表の場としての論文誌の発行, あるいは学際的共同研究などを行う学会を設立することになりました.
そこで,学会名称について再検討した結果,マテリアルライフ学会(Materials Life Society, Japan)が,設立趣旨に最もふさわしく国際的であるということで決定されました.
以上,すでにご理解いただきましたように,本学会の目的を要約すると「有機,無機,金属からなる素材およびそれらを加工して得られる各種材料と構成物・製品並びにバイオマテリアル, 古文化財などの耐久性,寿命予測と制御についての科学および技術の進歩をはかり,もって,学術,文化と産業の発展に資すること」と表現できると思われます.それゆえ, 本学会にとって,貴殿のこれまでの関連分野における御活躍と, 特にその見識および指導力が我々の学会の設立, 並びに発展のために
不可欠であると考えるものであります.
本学会は当面の課題として, 有機工業材料の寿命およびその制御にまつわる諸問題を対象とし,
国内の研究者, 技術者に参加を呼びかけますが, 将来は上述のように関連部分を金属, セラミックス
などの無機工業材料, 複合材料, 生体系などに広げると共に国際的な環を広げ, 国際会議などを
催す予定であります.
1988年11月
]]>この度、マテリアルライフ学会の第8代会長に就任することになりました。
皆様ご承知のように、マテリアルライフ学会は本年設立20周年という記念すべき節目を迎えました。この重要な年に会長という重責を担うこととなり、微力ながらも本会の発展のために精一杯努力する所存でいます。役員の方々をはじめ会員の皆様のより一層のご協力をお願いする次第です。
さて、本マテリアルライフ学会はいろんな面で極めて厳しい状況下にあります。これを打開し、さらには将来の法人化まで目指して、以下のような方針で本会の運営を行っていきたいと考えています。
まず何よりも、学会としての学術的な面でのレベルアップを図ることが重要です。そのためには、研究発表会の参加者数や発表件数の増加、学会誌への投稿論文数の増加、そして各研究会および支部活性化を実現しなければなりません。これには、学生会員の活躍の場を広げることが有効であると考えています。現在、化学会や高分子学会はポスター発表が中心ですが、本会では口頭発表が行うことができるために、教育上の効果も大きいと言えます。 また、学生会員は研究会での発表や論文投稿などの学術面での貢献ばかりでなく、将来の正会員の卵としても期待できます。
次に、財政的な基盤を強固にすることが必要です。このためには、何よりも会員数の増加、特に賛助会員数および維持会員数増加が必須です。そこで、会員増強委員会の活動を強化し、広報委員会と協力する形で抜本的な対策を講じます。マテリアルライフ学会の存在とその重要性とを広く世の中に知らしめることができれば、会員数が増加し、各種見学・講演会の参加者数増加にもつながります。また、学生会員につきましても、先程述べましたようなメリットがありますので、積極的に増加させるよう先生方のご協力をお願い致します。
さらに、本会の国際化をより推進していきたいと考えています。中国や韓国をはじめとするアジア諸国など、海外の大学・企業との関係を作り上げることは本会の発展にとって大きな意味を持っています。本年10月には7thISWの開催予定されており、これは今後の継続的な国際関係構築のための絶好の機会でもあります。
これら以外にも多くの問題がありますが、皆様にもご協力頂き、それらの解決に積極的に取り組んでいく所存です。会員の皆様がマテリアルライフ学会に所属していることのメリットを明確にかんじることができるよう、全力を挙げて頑張りますので、ご指導・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
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